生命・異世界・社会をつなぎ、「あそび」から複雑な世界を感受していくプロジェクト
子どもたちと様々なアーティストとの協働により、生命と非生命、宇宙、異世界といった“ミエナイモノ”を感じ、体験し、その想像力を耕すプログラム。新型コロナウイルスの感染拡大や様々な社会変動の最中における「世界と心のレジリエンス」を探求します。
2020年は第1フェーズとして、アーティストの菅野創さん、触覚研究者の渡辺淳司さん、サウンド・アーティストのevalaさんをはじめ、多様なアーティストや研究者を交えて、数々の実験を行っています。参加者は「子ども研究員」となり、アーティストと様々なアートプログラムを実践します。
〈実践の方法論〉
・人間以外のあらゆる生命・存在と、同じ地平に立ってみる。
・自分の身体感覚を使って、見えない気配を感じてみる。
・歴史、神話、未来...「いま・ここ」ではない、異なる時間軸を想像してみる。
・それぞれが共に在る新たな未来の風景を描いていく。
さらにオルタナティブな社会や世界を想像する「あそびのガイド」として絵本やアニメーション作品を発表予定です。
〈開催内容〉
*WORKSHOP
1.【Lasermice研究所ワークショップ - 子ども研究員とつくる新たな生命】
開催日:2020年 4月26日〜5月2日/5月23日〜31日
アーティスト・菅野創さんが開発した群ロボット《Lasermice(レーザーマイス)》と、子ども研究員たちとのコラボレーションによる遠隔ワークショップを開催。
郵送されたLasermiceから、子どもたちがオリジナルのマウスを作成しました。
2. 【さわる・ふれるの研究所 - ハプティック星から届いた手紙】
開催日:2020年 8月29日・9月12日/10月3日・18日
「触覚」をテーマとしたワークショップ。全身でさわり心地を感じて遊び、自分の気持ちを触覚で表現する「さわれる日記」や「さわれる手紙」を作りました。
3. 【「耳で旅する音の世界旅行」 サウンドアーティスト・evalaさんワークショップ】
開催日:2021年 1月24日
世界各地の音に耳をすますことで、地球の裏側に出かけたり、いろいろな生き物に出会える、家の中から「音の世界旅行」を旅するワークショップ。子ども研究員達は、evalaさんが世界中からフィールドレコーディングして集めたさまざまサウンドに耳を澄ませながら、イマジネーションを膨らませ、さまざまな音のもつ物語に出会いました。
*BOOK & ANIMATION
みえないものへの想像力を育むことを目的とした絵本&読みもの「あそびのガイドブック」とアニメーション作品を制作しています。
〈アニメーション〉
アニメーション:ひらのりょう
音楽:OLAibi
ナレーション:コムアイ
〈絵本〉
絵:ひらのりょう
文:Reframe Lab
デザイン:畑ユリエ